9月初旬のことであった。1人の中3女子が体験授業にやってきた。
エデル「○○ちゃんは剣道部やったんやね♪ハードな競技やなぁ。」
剣女「でも楽しいですよ?(^▽^)」
エデル「そかそか♪志望校は…〇〇高校やね。ふむふむ。9月の実力考査の結果教えてんか♪」
剣女「はい…」
剣女(点数書きカキ…)
エデル(お、真ん中ちょい下の成績かな♪)
剣女(数学 7…)
エデル(お!数学は70点台か!他次第で2学期で合格ラインまでいくぞ♪)
剣女「(ピタッ)以上です。」
エデル「お、ありがとう!(す、す、数学は7点なんか!?)」
エデル「数学が一番苦手?」
剣女「はい…」
エデル「(ほんまに7点なんやな…)ええか。5教科のテストはあと4回もある。ガチで受かる気なら毎日自習しにおいで。誰ともなれ合わず勉強し。考え抜いて分からなんだら聞きにおいで。」
剣女「はい!」
そして、翌日の16時…
剣女「こんにちは~♪」
エデル「お!早速来たか!最初が肝心やからな。今日からみっちり勉強して学力うんと上げなはれ(^ω^)」
剣女「はい!」
…2時間後
剣女「先生、ココとココ教えて下さい。」
エデル「(^ω^)イイヨ♪」
剣女ちゃんは本当によく質問に来る子であった。
1ヶ月後の2学期中間考査…
エデル「剣女ちゃん、どやった?」
剣女「これです!」
エデル「(お!数学が35点になったか!)1ヵ月でしっかり結果出せたやん!この調子や!これからもちゃんと質問おいでや♪(^ω^)」
剣女「はい!(^ω^)ドヤァ」
11月の2学期末考査…
剣女「先生、期末返ってきました(^ω^)」
エデル「その顔、絶対にエエやつやん(^ω^)ドレドレ…ほらやっぱりぃ~♪(数学が40ギリやけど他は軒並み大幅アップで、中の上か。こりゃ第一志望推薦まであるな。)」
剣女(^ω^)
エデル(^ω^)
12月末…
剣女「先生…通知表返ってきました…数学2のままでした…(´;ω;`)」
エデル「ん~…副教科で4が2個ついとるやないか!2まみれの1学期から比べたら大躍進や!推薦も貰えそうやし。」
剣女「はい…」
エデル「今日から志望理由書と面接練習や(^ω^)」
1月冬休み…
エデル「では、貴方が本校を志望された理由を教えて下さい。」
剣女「はい。私が貴校を志望した理由は…で……です。そして…で…ですので…です。また…」
エデル「ちょいちょい剣女ちゃん!長い長いww志望理由書の暗唱になっとるww」
エデル「剣女ちゃん、話すときは書面よりも簡潔に、伝えたいことだけ先に伝えるということを押さえとこ。」
剣女「はい!」
エ「ほなもう1回(^ω^)」
剣女「はい。私が御校を…であり、…」
エ「(^ω^;)マダナガイナ…」
2月中旬…
エデル「よっしゃ!面接もハキハキ答えられるようになったし、小論もテーマに沿ってまとめられるようになった!自信もって推薦行っておいで!」
剣女「はい!(^ω^)」
そして推薦の合格発表日…
合格は決まったも同然…のはずやった…
剣女「先生、推薦落ちました…(´;ω;`)ウッ…」
エ「…(゚д゚)え!?ほんまか!?…(´;ω;`)」
剣女「はい…」
エデル(何がマズかったんや…受け答えも小論の作り方も足引っ張るレベルじゃない……まさか…数学の2か…)
エデル「剣女ちゃん、ごめんな…俺の力不足や…」
剣女「いえ、内申で負けたんだと思います…。先生、一般どうしましょう。」
エ「うーん…安全策でいくなら1ランク下げた方がええかな…。おうちでも相談しておいで。」
剣女「はい…。」
翌日…
剣女「先生、やっぱりもう1回一般でチャレンジします。」
エデル「下げへんということやな。」
剣女「はい。駄目なら私立行きます。で、一般は数学やめて剣道で受けます。」
エデル「よっしゃ。自分でそこまで考えとるなら問題ない。残り1か月、4科目煮詰めるで!」
剣女「はい!」
総合学科の高校を第一志望に掲げていた剣女ちゃんは、数学ではなく剣道を一般入試に使う作戦に切り替えて戦った。
その結果…
剣女「先生!受かりました!」
エデル「おぉぉ~!!諦めずに毎日努力した結果や!ここから特殊メイクアーティストへの道が始まるな♪笑」
剣女「はい♪」
エデル:(^ω^)ホワホワ
剣女:(^ω^)ホワホワ
実は剣女ちゃんは9月の入会から卒業までの半年間、毎日必ず16:30には塾へ来て21時に退室するという習慣を徹底していた。
半年間、彼女の気持ちは、ただただ真っ直ぐに志望校合格へ向かっていた。
合格への気持ちを行動で貫き通すことが出来たからこそ、逆転合格という華麗な一本を決める事ができたと言えるだろう。
エデルマン先生の思い出話は、twitterにて日々更新中♫