☆学習習慣づくりは中1の今!
中学校に入学して約10日。まだまだ初々しさが消えない今、知らず知らずのうちに中学生活の習慣がつくられています。
朝起きる時間から始まり、帰宅後の行動や寝る時間など、すべて習慣化されていきます。
「良い習慣」は最強の味方となり、
「悪い習慣」は足を引っ張り続ける強敵になります。
この「悪い習慣」の恐ろしさ、保護者の皆さんはわかっていただけるはず。
だらだらとテレビを見てしまう習慣。
無駄にスマホをさわってしまう習慣。
夜更かしの習慣。
暴飲暴食。
無駄な買い物。
などなど…
誰だって悪しき習慣で自分が嫌になったことがあるのではないでしょうか。
そして悪い習慣ができあがった後に直すことがどれほど大変か・・・(泣)
本日のテーマは中学生の「学習の習慣化」について。
学習習慣は成長と共に自然に身につくものではありません!
受験生になっても、高校生になっても、学習習慣のない人はそのままです。
こうなってしまっては、進路選択の場面で厳しい現実を突きつけられるケースがほどんどです。
ですので、中1の最初から良い学習習慣が身に付くように、私たち身近なが大人が導けるところまで導きましょう。
そんな内容です。
☆学校の宿題だけで学習習慣は身に付かない?
大前提として、
子どもたちは、
自ら『勉強をしない習慣』を身に付けるわけではありません。
長男・長女が今年から中1という方、本当に気を付けてくださいね。
中学校の日々の宿題、びっくりするぐらい少ないですから。
「新生活が始まったばかりだし、まだ少ないのかな?」
と思っている保護者さん、これが通常運転ですよ…。
「今日は宿題1ページだけやねん♬」
「自習の時間があって終わらせてきたから宿題ないねん!」
「15分で終わった!」
中学生の日常はそんな感じです(・ω・;)
(ごく稀に宿題が多い先生もいますが、週末とテスト前以外は宿題が少ない学校がほとんどです。)
こんな状態ですので、
学校の宿題だけで学習習慣を付けようなんて無理だと心得てください。
ここでのポイントは、子どもたちは
「学校でやれと言われた最低限のことはやっている。」
ということ。
親:「宿題終わったん?」
子:「終わったでー!」
親:(最低限のことはやってるのね。ならいいのかな?)
ここで大丈夫と思ってしまうと、
学習習慣のない中学生が出来上がります。
だって…やれと言われていることをちゃんとやった結果、30分程度で終わるんですもん。
☆学習の習慣化に保護者の介入は必須
ここで大切なのが「周囲の大人のサポート」だと私は考えています。
特に子どもたちの一番身近な存在である保護者のサポートは非常に重要です!
家という一番リラックスできる場所で、
誰からも何も言われなくても、自分に厳しく勉強時間を管理できる子どもは決して多くはありません。
中1は精神面ではまだまだ未熟。
「もう中学生だから自分で・・・」と放っておくと『勉強しない習慣』が勝手に身に付いてしまう可能性大です。
また、中学生は部活動が始まり、人間関係や興味の幅が広がる時期でもあります。
だだでさえ宿題が少ない状況で、
勉強は言われたことだけをやり、
あとは気の向くままに生活すると、
家庭学習の時間はどんどん減り、
あれ?小学校の時の方が勉強してたような…
残念ながらそんな中学生もたくさんいます。
中1は新しい環境で心身ともに疲れもあるかもしれませんが、
まずは最低でも毎日1時間半
机に向かって勉強をする習慣をつくりましょう。
※部活が始まる今の時期にやる気の有無に関わらず「毎日一定時間は勉強をする」ということを当たり前にしていくことがポイントです。
部活に慣れたら…。なんて悠長なことを言っていては、やらない習慣が出来上がった後に修正することになるのでかなり大変です。
☆習慣化のコツとは?
習慣化のコツとしては、
「毎日〇時から△時は勉強する」
と決めてしまうこと!
開始時刻を決めてしまうことには2つのメリットがあります。
①習慣化させやすい
「毎日1時間半勉強しよう!」とだけ決めてしまうと、
えっ?もうこんな時間!?
今から1時間半もやったら深夜になる…。
ってこともありがちで、習慣化させるのが非常に難しいです。
24時間通えるジムに入会しても行かなくなるのと同じですね。自由すぎるとダメです。
②無駄な親子喧嘩を防止できる
時間を決めていないとゴロゴロしている我が子を見るとついつい「宿題したん?」「勉強いつするん?」と言いたくなると思います。
この一言は親にとっても子供にとっても気持ちいい言葉ではありませんよね。
親からすると「言いたくないけど言わせてもらいます!」って気持ちだと思いますし、
子供からすると「あと5分したらやろうと思ってたのにー。やる気なくなったわ。」って気持ちになりますよね。
時間を決めておくと
「〇時になったから勉強スタートね。」でいいんです。
別にダラダラしていることを指摘したわけでもなく「時間になったからやりましょう。」「約束したことを守りましょう。」ってことですね。
子供からしても、決めた時間の1分前に勉強をスタートさせれば小言を言われることもないので、注意される基準が分かりやすくていいと思います。
塾生の場合は、中1は月・水・土は授業がありますので、他に習い事がなければ火・木・金はスタート時刻を同じ時間に決めてしまうのがおすすめです。
そして、
決めた時間帯は絶対に勉強する!
優先度「MAX」にしてください。
手伝って欲しいことや子供に話したいことがあっても別の時間帯で。
勉強すると決めた時間に見たいテレビ番組がある場合は録画して勉強が終わってから見る!
(これはCMも飛ばせて、時短にもなるので良いことしかありませんよ。)
弟や妹がいて、遊びたがっていても「〇時~△時はお兄ちゃん・お姉ちゃんは勉強だから邪魔しちゃダメだよ。」と集中して勉強できる環境をつくってあげてください。
こういった意味でも習慣化には保護者の協力が必要不可欠と言えます。
☆勉強を始めたら口出ししない
勉強を習慣化させるには、毎日の勉強が嫌なイベントにならないようにすべきです。
遊びたい気持ちを我慢して勉強をしている子が大半なので、頑張ってやっている横からダメ出しが入ると「やってられんわ!」ってなります。
家事でいうと、皿洗いしてたら「全然汚れとれてないやん。」って言われたり、洗濯物を畳んでいたら「もっと綺麗に畳んでよ。」って言われているようなイメージでしょうか…( ̄ω ̄;)
キレますよね。笑
小学生の頃からガッツリ勉強をしてきた子ならまだしも、ほとんどの中1は大人から見ると効率が悪く決して上手とは言えない勉強をしています。
でも、それは仕方がないのです。
中1の1学期は右も左も分かっていない時期。
定期テストって何?偏差値って何?それの何が大事なん?
そういう状態で「質」や「効率」の話は響きません。
むしろダメ出しは、やってることを否定されているような気持ちにさせるだけです。
中学生活で色んな壁にぶつかりながら、
「もっと成績上げたい」と本人が本気になった時、
毎日勉強をする習慣があれば「質」や「効率」の話ができるようになります。
まずは習慣化させるのが最優先です。
辛抱強く見守りましょう。
※口出ししないとは書きましたが、子供の方から助けを求めて来るようでしたら、サポートできる範囲で教えてあげて下さい(*´∇`)
勉強は「知りたい!」と思っている瞬間が一番頭に入ります。
教えられる部分じゃなければ「学校や塾で聞いておいで!」で全く問題なしです(´ー`*)
「自分がわからないところを、正しく第三者に伝える。」というのも勉強の一部です。
口下手な子であまり親が察し過ぎると、子供の「表現力」の部分が鍛えられず、使える語彙も乏しいまま学年を重ねてしまうことになります。
口下手な子や言葉足らずな子ほど「頑張って先生に聞いておいで!」と試練を与えるのもありだと思います。
☆「やることがない。」の壁にぶち当たろう!
中1の1学期に毎日1時間半の勉強をしようと試みると、7割近くの子が「やることがない」と言い出すと思います。
(残りの3割は自分で課題を見つけられる子 or 宿題にかなり時間がかかる子です。)
中1の早い段階で「やること終わった。何をしよう?」を経験するのは一つ上のレベルに上がれるチャンスです。
言われたことしかやらないまま中学生活を送ると中3で初めてその壁にぶち当たります。
「受験生やから勉強しろって言われて自習に来たんですが、宿題終わったのに何をするんですか?」
受験生からそんな言葉は聞きたくないですよね。
(※実話です)
私の経験上「やることがない」と言ってる子ほど、傍から見るとやることが盛沢山なんですが…笑
学校の宿題だけでなく、自分で課題を見つけてやることを決める経験も早めにしておくに越したことはありません。
宿題以外に何をやるのか?
これは人によって課題が異なるので一言では言い表せません。
おすすめは弱点克服ですが、まずは1時間半の学習習慣をつくることが大切ですので、得意科目を極めるのもありです!
特に中1の間に1科目でも安定して「90点~100点をとれる勉強法」を確立できれば、そのやり方が他の科目の成績を上げる足がかりになることが多いです。
塾生はやることに困ったら遠慮なくご相談くださいね。
子供からでも保護者の方からのLINEでもどちらでも大丈夫です(*´∇`)
以上、長々と書きましたが本日は習慣化のお話でした。
中1のみなさん、良い学習習慣をつくっていきましょう(´ー`*)