こんにちは
塾長の一井です。
ホームページ内の整理も兼ねて、過去のブログをブラッシュアップさせていこうと思い、過去の記事を改訂しました(*^^*)
本日は『やる気』というものについて書いてみようと思います。
勉強とやる気って一緒に話題に上がることが多いですよね。
「うちの子、全然勉強のやる気がなくて…」
「やる気を出して頑張って欲しいのですが…」などなど
ただ、保護者の方が最終的に求めていることが『成績向上』だとすると、『やる気』から距離を置いた方がいいかもしれません。
結論から申し上げると、
『やる気』だけで成績を上げ続けるのは至難の業!
例え話にはなりますが、
『勉強』って『ダイエット』と似ていると思うんです。
どちらも結果がすぐに出ない点や継続が必要な点で。
『やる気』だけで5キロ痩せることができるか?
というイメージです。
1、2キロならまだしも5キロとなると長期戦。
1日目、2日目…と頑張っている間に、
『やる気』って、気付いたらなくなっていませんか?笑
結果…惨敗(・_・;)
あの瞬間は「絶対に痩せてやる!!!」とあんなに燃えていたのに…。
あの気持ちはどこへ?って程に。
やる気に頼るとそんなものです・・・
勉強している子供たちも同じなんです。
やる気がなくなるのは、その子が悪いわけでもなんでもないです。
じゃあ、どうすれば?
この業界でたくさんの子供たちに出会った経験からお伝えすると、
成績上位に入る子は、良い学習習慣を持っています。
「やっぱりそこか~(;^ω^)」
と思う方もいらっしゃるとは思いますが、ここにたどり着きます。はい。
どういうことかと言うと、
この子たちは、やる気が「ある時」も「ない時」も淡々と学習しています。
もちろん人間なので、集中の度合いや日によって違いますよ。
気分が乗らないという日もあります。
それでも、やる気にかかわらず、日々一定時間以上は机に向かって問題集を解いているんです。
やる気がない日はない日で「これをやる」というのがあったりします。
小中学生の学習内容ぐらいだと、
そこまで頑張らなくても地頭でそこそこ上に行ける子もいますが、
進学校(高校)で成績上位にいる子は、
まず間違いなく学習習慣がある人です。
自分の中に最低ラインがあり、全く勉強しない日がない。
結果的にどんな日もコツコツと知識が積み重なり、毎日向き合うので覚えたことも忘れにくい。
これこそ、習慣の成せる業。
こういう子たちは、勉強が好きなのか?
と聞くとそうではない子がほとんどです。
そりゃそうですよね。
勉強より好きなことが山ほどあります(´▽`*)
日々の学習というのは、この子たちにとってただの習慣なんです。
毎日やるもの。
「好きだから」「やる気があるから」そんな理由でやっていません。
成績を上げたい人は、
まず学習の習慣化を目指す。
『やる気』に頼らず、毎日の行動を決める。
悩める保護者のみなさん、
勉強の『やる気』を出させるために、お小遣いをUPしたり、
何かを買ったりするような作戦もありますが、
テスト前だけアメをチラつかせても成績の伸びは知れています。
本気で成績を上げ続けようとすると、
テスト前じゃない時期にも、週に1度?
いや3日に一度?「やる気」というアメを与え続ける忍耐が必要です。
同じアメ(報酬)を与えるなら、良い習慣づくりのためにご褒美を!
・毎日2時間以上、勉強できた週はご褒美GET
・問題集を〇ページ進めた日はゲームをしてOK
・小学生ぐらいだと、解いたページ数に応じてシールとかスタンプを貯めてご褒美GET
などなど
ルール設定は親子が納得できるものになっていればいいかと!
ちなみに、この習慣づくりに対する報酬は、子供をサポートする方法としては結果を褒めることよりも良いとされています!
有名な実験で、
子供たちの前に様々なパズルを用意して、子供たち自身が選んで時間内に解くという実験があります。
二つのチームに分けて、一定時間が経つと親がコメントをするという実験です。
A:解けたら褒める
B:解けなくても取り組んだことに対して褒める
Bチームの子たちは、解ける解けないに関わらず、さまざまなパズルに挑戦し続けたのに対して、
Aチームの子たちは、途中から解けそうなもの・簡単なものばかりを選んで解くという結果が出たといいます。
そして、実験を繰り返した数時間後、Bチームの子供たちの方が難しいパズルが解ける割合が高かったそうです。
子供たちは褒められたいので、報酬の出し方を間違えると力の入れどころを間違えてしまうというお話です。
生徒たちは家の外では常に結果で評価されているのが現状です。
家ではプロセスを見れる仕組みを入れてみても良いかもしれませんね。
ルール作りは難しいですが、その都度良いもの変えていき、子供がより頑張れるものが見つかるといいですね。
今回は『やる気』のことを少し否定的に書いてしまいましたが「やる気」はもちろんあった方がいいです!
『やる気』は授業での知識の吸収率や勉強の質を上げてくれるので。
ではでは、今日は『やる気』のお話でした!