こんばんは、一井です。
最近思うことなんですが・・・
令和の風潮なんですかね、
『辛ければ逃げていい』の風潮は、確実に何らかの格差を生んでると私は感じています。
特に子供たちの、辛抱強さだったり、責任感、みたいな部分で。
もちろん、いじめや理不尽な環境から逃げることは必要な場合もあります。
身の安全や心の健康を守るための「逃げ」は大事です。
でも、「面倒なことや嫌なことを避けて、好きなことだけやっていい」というのとは全く別の話です。
個性や多様性を大事にすることと、わがままは別物です。
少ししんどいからといって、学校や習い事を休んだり、学校を早退してきたり…。
赤の他人は、どのくらい「しんどい」のかわかりませんから、無理させて問題になるのも困りますし、しんどいと言われたら帰らせますよね。
休むと言われたら「わかりました。」と答えます。
塾もその立場です。
一昔前のように引っぱたいて、強制的に勉強させたりできません。
もうそういう世の中になってしまっているので、
我が子を、ちょっとしたことで逃げない大人に育てるのは、親しかいないと思うのです。
我が子の「しんどい」が甘えなのか、我が子の優先順位がずれていないか。
子供なんてのは、親を攻略する方法をいくつも持っています。
我が子に嫌われたくないからとそれに屈していると、子供はどんどん楽な方へ流れていきます。
先日、知人らとご飯を食べていたときに『採用』に関する話題が出ました。
いい加減な子を雇用したくないので、試用期間をしっかり設けている。
試用期間で何を見ているかというと、
『遅刻や欠勤が多くないか、報連相ができるか、約束やルールを守れるか』
この辺がきちんとしているかが一番気になると。
仕事は教えればできるようになるけど、
こういう当たり前のことは、大人になっていくら指導してもなかなか直らへん。
と頭を悩ませておられました。
工場を経営されている方は、
いい加減な日本人の若い子より、ベトナムやインドネシアの子の方がよっぽど真面目にしっかり働いてくれる。
多少叱ってもすぐに辞めないし定着率がいい。
なんてこともおっしゃっていました。
これは外国人を持ち上げる話ではなく、昨今のゆるゆるの日本で甘やかされて育った「責任感のない若者」が多くいるということなんだと思います。
イチ姫路市の中小企業の社長でそう思っている人がいるくらいですから、東京や大阪といった都会の企業で優秀な人材を求めた結果、日本人より外国人の方を採用するケースなんてごまんとあると思います。
塾生たちを思うと、社会に出ていくのがものすごく不安な子もいます。
成績下位層は、上位層と比べて約束を守れない子の割合が多い。
何でもかんでも成績だけで見ているわけではありません。
事実としてそういう子が多いんです。
「来週までにやって持ってきてね。」
⇒はい。
⇒すみません、忘れていました。
「次の授業で必ず持ってきてね。」
⇒次、必ず持ってきます。
⇒すみません、忘れました。
別にテストで点を取れといっているわけではありません。
持ち物を持って来るだけです。
1週間でたった2,3ページの問題を解いてくるだけです。
誰にでもできることです。
その子たちも、守るつもりで『約束』をしているとは思います。
ただ、他人との約束の優先順位が、自分の中で低いので結果的に守られない。
そういうのって『責任感がない』と言うのです。
そういう人って、世間からすると一緒に仕事をしたくない人なんです。
赤の他人は『約束を守ってくれない人』を大事にしようなんて思いません。
約束を破っても叱ってくれて、味方でいてくれるのは親ぐらいです。
社会はそんなに甘くないです。
勉強ができることが偉いとは思いませんが、
勉強ができる人の方が、基本動作がきちんとしている確率が高いのです。
しっかり会話のキャッチボールができて、約束や期限が守れて、報連相ができる人が多いのです。
だから、ある程度の学歴がある人が来てくれると、会社側は嬉しいのです。
当たり前のことを指導する必要がないから。
安易に、遅刻や欠席をしない
約束や期限は守る
報告や連絡をきちんとする
これらは、小学生でも、中学生でもできることです。
今、きちんとする癖をつけないと、
大人になってもできない大人になります。
いざ、働きたいと思っても「うちの会社にはいらない」と言われてしまいます。
まとまりのないことを長々と書きましたが、本日はそんなお話でした。
では(‘◇’)ゞ