こんばんは。
塾長の一井です(´ー`)
私が数学や理科を指導しているときに、前々から思っていることがあります。
それは、同じ問題を解いていても、
思考力や応用力がある人と、そうでない人の「問題を解いているときの楽しさを感じるポイントが違う」ということです。
思考力があり、初めて見る問題や一見すると複雑そうな問題にも落ち着いて取り組める子は、
「あれこれ考えながら試行錯誤し、解法がひらめいた瞬間」に大きな喜びを感じています。
「きたっー!これや!」と、自分の力で道筋を見つけた瞬間が、一番の盛り上がりポイントなんです。
その後の計算や答えを出す作業は、いわば“おまけ”のようなもの。
一方で、
じっくり考える習慣がなく、とにかく答えを出すことを優先する人は、
曖昧な考えのまま式を立て、それを計算し、答えが出た瞬間に「よし!それっぽい答えが出た!」と喜びを感じることが多いように思います。
同じ問題を解いていても、
「どこで喜びを感じるかの違い」が、応用力や思考力の差に直結しているように思います。
「考えるのが苦手だから、答えが出た瞬間に喜ぶんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。
しかし「答えが出た瞬間が嬉しい」という考え方のままでは、応用問題を解けるようにはなりません。
普段の学習から、
- 忍耐強く考え続ける
- トライ&エラーを繰り返す
- 効率が悪くても泥臭く試す
- 「この方法なら解けるかも!」とひらめく経験を積む
といった過程を大切にすることで、喜びを感じるポイントを「解法を見つけた瞬間」にシフトしてほしいのです。
ノートに「式や答え」だけを写しても、応用力は身につかない
応用力がなかなか身につかない人に共通しているのが、
解けなかった問題の解説を受ける際に、「式や答え」だけをノートに書いていることです。
我々が前に書いた式を写し、計算をして「なるほど!」と思う。
でも、よく考えてほしいのですが、
本当に大切なのは「式」ではなく、
「どう考えてその式を生み出すのか」じゃない?
式を立てられたら、解ける人がほとんどですよね。
つまり、ノートに「式や答え」だけを書いても、応用力はまったく身につかないのです。
解説中に使われた図や絵、ホワイトボードには書かれていない口頭での説明など、
「その式を生み出すために必要な情報は何か?」を意識しながらノートを取ることが大切です。
思考力を養い、数学や理科の力を伸ばすためには、
「どのように考えたら式を導けるか?」という思考のプロセスを大切にすることが重要です。
兵庫県の高校入試の数学や理科の問題を見たらわかりますが、単純な知識や計算力だけで解ける問題は片手で数えられるほどしかありません。
100点満点中、85点分以上は「自分の頭で考えたり、自力で式を立てる力」が求められるのです。
解説を聞いて、式や答えだけを書き写して満足するのではなく、
「なぜその式が出てくるのか?」を深く理解する姿勢を持つことが、思考力や応用力の向上につながります。
普段の学習で「考える」ことに重点を置きましょう。
以上、本日はノートの取り方を含め、「考えること」の大切さについてお話ししました!
ではまた(*’▽’)