こんばんは
塾長の一井です(´ー`)
この土日は、今週に期末テストを控えた中学生たちのカンヅメ勉強会でした。
2日目の自学の時間に、とある生徒から、
「〇〇の単元の問題が解きたいのですが、何かプリントもらえませんか?」
と言われました。
その生徒は大人しい生徒で、入塾してから半年以上が経ちますが、そんなことを言ってきたのは初めてです(*’▽’)
こういう行動の変化は嬉しいものですね。
きっと本人にとっては大きな一歩だったでしょう。
中1は、私たちが目指しているテスト3日前の状況にはまだまだ届いていませんが、ようやくテスト勉強の仕方が中学生っぽくなってきた人も出てきました。
定期テストも今回で3回目、少しずつ、少しずつ、よくなってきているかな。
塾生たちの成長や変化を待つのも仕事のうちですね。
悠学舎が目指している学習のカタチは、
自分の力で学べる人になってもらうこと。
そのため、テスト対策のプリントをたくさん用意して、詰め込んで詰め込んで、さらに詰め込んで点数をとらせるようなやり方は目指していない。
カンヅメ1日目には小テストも実施しましたが、
英語と数学のプリント各1枚(裏表)に収まる程度の量の基礎問題しかテストをしていない。
(それでも合格までに4時間も5時間もかかるのは、日頃あやふやな理解で良しとしている証拠です。)
そんなわけで、カンヅメ2日目(自学の日)の方が、私が好きな一日です。
塾生たちが、どんな風にテスト勉強をしているのか、この目で見ることができますからね。
自学自習にも
上手い下手(質の違い)があります。
悠学舎は、小学生も中学生も強化学習という名の自学の時間があり、
小学生や中学生が勉強する様子を見ていると、
自学自習の上手さは、年齢と関りがないことがよくわかる。
小6でも自学の質が高い人は高い。
中3でも自学の質が低い人は低い。
成績が伸びれば、自学自習が上手になるのか?
そうではありません。
自学自習が上手になるから、
成績が伸びるんです。
これまでの人生で宿題しかやってこなかった人と、
宿題以外のことに自分で考えて取り組んできた人とでは、自学自習の質に差が生じるのは当然のこと。
中3にもなって、テスト前に自習の時間を与えたら、
生徒:「課題が終わったら何をやったらいいですか?」
私:「ワークを1回解いただけだと出来るようになってないでしょ?2回目をやったり間違えたところの解き直しはしたん!?」
生徒:「ワークに答えを書き込んでしまっています…。」
って・・・。世の中にはこんな中3生もいるのです。
中3でこの返答はあってはならないと私は考えています。
何があってはならないのかと言うと「書き込み済みのワークで、やり直しや解き直しをしたことがない人の反応」だということ。そりゃ成績も上がらんよ…。
悠学舎では、このような生徒にならないように指導はしていますが、機会が与えられていなければこの生徒ようになってしまう可能性があるわけです。
自学自習・テスト勉強にも練習が必要なんです。
時間と環境だけを与えられて、
突き放されて、
その状況に置かれて初めて自分の頭で考えはじめる子も多くいます。
ずっと手取り足取り面倒を見て、
やることを与えていては、
自学自習の力は伸びない。
また、自学自習が上手になるには、
精神的に大人になる必要もあります。
自習の時間は、
何か与えられているわけでもないし、
適当にやっているふりをしていれば時間も過ぎる。
サボろうと思えばいくらでもサボれる。
精神的に幼く、
自分に甘いままだと、
楽な方へ楽な方へと流れていく。
以前、面談の際に保護者の方から、
うちの子は放っておいたらすぐサボるので、
先生の方でやることを決めてそれをさせてほしい。
と言われたこともあります。
言わせてもらうと、
それを続けているから、考えが幼いままなんです。
自分で出来ないままなんです。
これをやっていたら大丈夫だよ。
躓かないよ。
そうやって守られている子は、なかなか大人になりません。
周りの大人が手厚くサポートしていれば、大きくは失敗はしないでしょう。
もし失敗したとしても、
「言われた通りにやったのにダメだった」
=「そのやり方を指示した人の責任であり、自分のせいじゃない。」
と、自分事として考えられないと思います。
精神的に大人になるには、
自分に起こる出来事が、自分事になる必要がある。
やらなかったら痛い目を見たらいいんですよ。
サボったらサボった結果しか返ってこないことを、出来るだけ早く知った方がいいんです。
やり方が下手なら、ちゃんと失敗したらいい。
子供たちは心の底では知っています。
これをやった方がいいんだろうな…でも面倒臭いな…。ってことを。
環境を与えて放置すれば、何やかし考えてやりだします。
動き出すまでに時間がかかる子もいますが、それでも待つ。
見守るのも、待つのも大人の仕事。
成功も失敗も経験しながら成長していこう。
自学自習の質を上げていこう。
それが成績向上につながるし、
資格をとったり、大人になって何らかの試験を受けるときに役に立つ。
テストに向けて色んなパターンを想定をして、抜かりなく準備する力もついていく。
社会に出ても準備力は大事。
与えられたことだけじゃなく、
どうやったらもっと良くなるか工夫をして、
「おっ!このやり方は自分に合っているかも!」を見つけて、
塾なしでもやっていける自学力を身に付けよう。
長くなりましたが、
本日はこの辺で(・ω・)ノ