「私も○○が苦手だったんです(;´Д`)」
面談の場面で、保護者の方からこういった発言が出ると「それは子供の前では言わないで欲しかった…。」と思いながら、やんわりと「関係ないと思いますよ(;´・ω・)」とお伝えするようにしている。
おそらく、
「私が苦手だったから、もしかしてこの子も…(T_T)」
という保護者の方なりの罪悪感からの発言だとは思うのですが、
今までにたくさんの兄弟姉妹の生徒たちを見てきた経験からいうと、
親の苦手と、子供の苦手は関係ないです!
兄弟姉妹で得意科目や苦手科目が正反対なんて山ほど見てきたし、上の子は偏差値60以上で下の子は偏差値40未満だったケースなど、同じ親に育てられて、こうも違った風に育つのか。という事例をいくつも知っています。
ですので、こと勉強(5教科)に関しては、
親子だから、兄弟姉妹だから、苦手科目が同じになる。
って事実はないかと。
遺伝子レベルのことはわからないですが、小中学校の義務教育レベルの内容だと、努力で苦手を乗り越えた子はたくさんおります(`・ω・´)
だから、もし仮に我が子の成績が自分と似ていたとしても、
「私も苦手だった。」とは言わないであげて欲しいな。
その先に、乗り越えた話があればいいとは思いますが(・ω・)
子供は、自分を肯定してくれる逃げ場があれば逃げたくなる。
「私はお母さんの子供だから、〇〇が苦手なのは仕方ないんだ!」
ってなっても本当に何も解決しない。
周りが親切に逃げ道を作ったら、その子のためにならない。
親が嫌いな食べ物は、無意識的に食卓に並ぶ回数が減ってしまうように、
親が海外に興味がなければ、外国語や異文化についての会話はしないだろうし、親が漢字が苦手であれば、漢字や言葉のクイズは出さないだろう。
それと同じで、
子供にその分野の思考が育つ環境がなかっただけであって、それを「苦手」とする必要はないと思うんです。
食べ物にしても、子供の頃に食卓に並ぶ回数が少なかっただけで、大人になって食べてみたら好きになる事だってありえますよね。
周囲よりスタートが遅かっただけで、そういう思考が育つ環境に連れていってあげれば、遅れたとしても開花する可能性はいくらでもある。
思考の幅を広げる意味でも、子供の頃に色々な習い事をしてみるのはいい経験になりますよね。
顔が似ていたり、性格が似ていたり、やっぱり親子だな。
っと思うことはあっても、間違いなく別人。
親子とは不思議な関係だ。
こんなことを言っておきながら、
子供たちにいい勘違いをしてもらうのは大歓迎なので、子供が潰れる程の過度なプレッシャーでなければ、
「私は〇〇が得意だったから、きっとあなたも得意になるよ!」
っていうポジティブな刷り込みは大歓迎です♬