こんにちは。
塾長の一井です。
いつも中高生に関する記事ばかりになっているので、たまには小学生の勉強についても書いてみようと思います(´ー`*)
本日のテーマは小学生の国語。
先日、小学国語の授業で要約の学習をしていた時のこと。
ある生徒は、要点を上手に本文から引っ張ってきていて、かなり出来のいい要約になっていた。
読んだ感じ完璧。ただ1つのことを除いて。
それは、文字数が2文字オーバーしている。
75文字以内に収めたいが77文字…。
本人も「あとちょっとやけど、これ以上は削れない。どうしたらいいか…」という様子…。
少し様子を見ていると、
おもむろに筆箱から消しゴムを取り出し・・・
全消し!!!
ちょっと待てーい!!!Σ(゚Д゚|||)
と思い消すのを止めたが、
これは、この生徒に限らず、小学生にはよくある光景である。
この時の小学生の頭の中は、
「文字数が合わない」=「間違っている」である。
そして、すべて消した後、
再考する場合もあるが、多くの場合は、
「わからんかった。国語の記述は苦手。」が出来上がる。
勉強とは時には残酷だ。
誰も今、あなたがゴール目前にいることを教えてくれない。
そうやって、
何も間違っていないのに、自分は出来ない・わかっていないと思い込んでいる子たちがたくさんいる。
この時、この生徒は言い換えで短くする手段を学んだ。
「お腹が減っていたから」(10文字)
を
「空腹だったから」(7文字)
に言い換えて3文字削り、75文字に収まる完璧な要約が出来上がった。
たったこれだけ。
簡単に解決するように書いたが、言い換えが出来ない小学生は多い。
子供たちの語彙力は、大人が思っているよりずっと乏しい。
今、小学生以下のお子さんを持つお父さんお母さんは、我が子との会話の中で、意図的にたくさんのツッコミを入れて欲しいと思う。
「それってどういう事?」
「違う言い方すると?」
「そういうの何て言うか知ってる?漢字2文字で!」などなど
チンプンカンプンな答えが返ってきて絶望したり、そんなこと知ってるの?って発見があったり…
日常会話での些細なツッコミは、間違いなく子供の語彙力や言い換える力を育てるきっかけになる。
(子供が中学生にもなれば、本気で鬱陶しがられて、そんな会話は出来ないので、今だけですよ。笑)
言い換えが上手な子は、説明が上手な子であり、説明の上手さというのは、大人になって社会に出ても役に立つ力だ。
小学生の頃から、育てていくに越したことはない。
そんなわけで、悠学舎の国語の授業はたくさんのツッコミで授業が構成されております♬
夏期講習期間も残り数日!頑張ろう!