めちゃめちゃ大事なことは、
「その子の発する言葉」を
そのまま信用しないこと。
できる子が何かを隠しているとか、嘘をつくとか、そういう意地悪な理由じゃなくて、
簡単に言うと、
小中学生だと、
自分がどうして勉強が得意なのか?を
当の本人がわかっていないことが多いから。
自分なりに考えて丁寧に教えてくれる子もいます。
それでも表面的な自己分析にしかならない。
育ってきた環境や日頃の学習習慣、
知的好奇心で自然に身に付いている知識、
この辺は三者三様。
自分と同じ人は誰一人いないと思った方がいい。
だから、本人に「どうやって勉強してるの?」って質問は、上辺だけの答えでほとんど参考にならないことが多い。
それに…聞いたところで、
私たちは自分に都合のいいことばかり耳に入ってくるように出来ているし、
自分が真似できそうな美味しそうなところだけつまみ食いしようとする。
「テンションが上がらない日の最初の5分ぐらいは、
音楽を聴きながらやる日もあるよ。」
「授業の復習と塾の宿題と毎日やるって決めてること以外は、
集中できない日は勉強してないよ。」
こんな風に…。
自分にとって都合のいいことや、
簡単に真似できるところに、
できる子とそうでない子の本質的な差はない。
○○ちゃんが言ってたことの「私に出来そうなことから」真似してみようと取り組んでも本質にたどり着けないことが多い。
もし、本気で真似してみようと思うのであれば、
その子の邪魔にならない範囲で、
やっていることを観察する。
言ってることじゃなく、行動を見る。
よく見て、
行動を真似る!
やっていること、休憩のタイミング、全部コピーするつもりで真似る。
「次は何するの?単語はいつどうやって覚えてるの?」そんな風に話しかけちゃダメ。
邪魔にもなるし、結果に繋がる本質は言葉じゃなく行動。
真似しようとして観察していると自分との差が見えてくる。
言葉に表せない圧倒的な違いがあるはず。
「休憩なしでどうしてそんなに集中していられるの?」
「え?同じタイミングで始めたのにもう終わったの?」
「昨日から10ページもワーク進んでる…」
「漢字や単語、覚えなくても全部書けるの?」
「え?このタイミングでそのワーク全部終わっているの?」
「その1問にそんなに時間をかけるの?」
「明日の小テストの準備全然しないけど大丈夫なの?え?もう完璧ってこと?」
勉強が得意な子の真似をするつもりなら、
そういう行動ベースで自分との差を埋める努力を全力でやるのがいい。
集中力が続くように日頃から長めに勉強するようにするとか、
計算が速くなるように毎日計算トレーニングをするとか、
漢字や英単語を急に出されても書けるように日頃から練習しておくとか・・・
言葉で表現される表面的な部分じゃなくて根っこの部分。
違いはそこにある。
でも、できる子の家での生活は見えないし、実際のところすべてを真似するって結構難しい。
だから、たくさんの学生を客観的に見てきた私たち塾の人間のアドバイスを聞くってところから始めてくれてもいいと思っている。
今の自分のやり方で結果が出ていないなら、素直にやり方を変えてみよう。