【姫路市の学習塾】悠学舎 英賀保駅前校
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2021年5月9日
塾長のつぶやき

勝つ人とはどういう人か

前回からの続きの内容です。

「勝つ人ってどういう人だと思う?」

新入社員(主人公)がプレゼン対決に向けて準備をしている時に、師匠(アドバイザー)から投げかけられる問い。

この部分がとても私の心に響いたんですよね。

「スポーツでも何でも、勝つ人ってどういう人だと思う?」

「・・・一番うまい人か、一番強い人。」

「違う。一番勝ちたいやつだよ。最後に勝つのは、勝ちたいっていう執念、思いを持っているやつだ。」

「でも、気持ちだけじゃ…」

「もちろん才能も必要だけど、一番勝ちたいやつは自分の弱点を克服する方法を死ぬ気で考える。一番勝ちたいやつは人の何倍も練習する。人間の実力なんてそんなに変わらない。最後に勝負を決めるのは想いの強さなんだ。」

出典:ドリルを売るには穴を売れ

私は、この部分を読んだときに、

数年前の教え子を思い出したんですよね。

強い想いを持ち、

自分の弱点を克服する方法を一生懸命考え、

人の何倍も努力する。

この3つを実践した、かなり度胸のある女の子がいたんですよ。

本当に最後の最後までハラハラさせてくれた…素直ないい子だったのでよく覚えています。笑

中3の7月初旬にようやく行きたい高校が決まったA子ちゃんのお話です。

それまで部活のことで頭の中がいっぱいだったんですよね。

動き出しが遅かったこともあり、1学期の通知表は志望校合格に必要な点数には到底届いておらず、やれるだけやってみよう。

というスタートでした。

スタートは遅れたものの、A子ちゃんの「○高に行きたい」っていう気持ちは人一倍強く、

そして「本気」でした。

その年の中3生の中で、質問に来る回数も断トツで多かったですし、勉強に向かう姿勢もストイックで、もっとできるから宿題の量を増やしてほしいと自分からいう程。

夏休みは、講師から「こんなに宿題出して大丈夫なん?」と心配されていたぐらいです。

夏が過ぎ、秋が過ぎ、

そして、12月。中学校での三者懇談にて

学校の先生から厳しい現実を突きつけられます。

「内申が足りないので第1志望校は1つ下げた方がいい。」

とはっきり言われたそうなんです。

成績が伸びてるのは認めるけど、内申は足りない。と。

夏休みからのたった4,5ヶ月頑張ったぐらいで、1学期の足りない内申をひっくり返せる程、現実は甘くなかったんですよね。

数ヶ月とは言え、頑張ってきただけにショックは大きかったようで、

懇談の日、教室に来て泣いてましたから(><)

学校の先生に教えてもらった内申点を聞いて、正直なところ私も厳しいと思いました。

でも、このA子ちゃん、この翌日に覚悟を決めてしまうんです。

「やっぱり私、〇高受けることにする!別に△高(1ランク下の高校)に行きたいわけじゃないし、アカンかったら諦めて私立いくわ!」

と。

これを聞いて「本気のやつだな。これは腹くくったな。」と思いましたね。

そして、このお家…お母さまも強かった。

「A子が後悔のないようにやらせてみようかと思います。行きたくないところを受けさせても仕方ないですし、落ちたら私立でいいと言っているので。」

A子ちゃんが思いっきり挑戦できる裏側には、最強のサポーターがいたんです。

話の流れ的にお気づきかと思いますが、

血の滲むようなの努力の末に、

見事合格したんです。

人気のある学校で一般入試は60人ぐらい定員オーバーしていて、私は(アカンかったら何て声掛けよう…)とネガティブなこともたくさん考えた胃の痛い日々でした。笑

そんなハラハラした中で、合格の報告に来てくれた時の、満面の笑みを今でも鮮明に覚えています。

ちなみに、合格の報告の際に教えてくれたのですが、お母さまも相当メンタルをすり減らしていたようで…「合格発表で娘と一緒に泣きました。笑」と言っていたのが印象的でした。

そうですよね…。

後悔のないようにやらせてみよう。と言っても、不安がないわけないですもんね。

この経験からA子ちゃんには気持ち・覚悟の強さの力を教えてもらいましたね。

絶対に合格したい!○○高校に行きたい!

その強い気持ちって、受験においてめっちゃ大事です。

今日のブログでは、

「逆転合格!」の夢のあるストーリーを書きましたが、勘違いされても嫌なので、念のため言っておきますね。

伝えたいことは、無謀な挑戦をしよう!じゃないですよ。

『強い想いを持つ大切さ』です。

兵庫の入試は半分が内申点です。

内申点が足りなかったら、厳しい戦いになります。

普通は落ちます。

悔しい思いをして第2希望の高校に進んだ生徒も私は知っています。

「内申点が足りないところを受けて不合格でした。」

では、予想通りすぎて何の物語にもなりません。誰も語りません。

一人の「逆転合格」という美しい物語の裏には、

「予想通りの不合格」が山のように埋もれているのを忘れてはいけません。

だから、

逆転合格なんて狙っちゃダメですよ。

まだ大丈夫なんて思っちゃダメですよ。

部活が終わったら頑張るなんて甘いことを言ってちゃダメですよ。

高校受験って、1学期から本気の本気で努力して、内申点が足りていても、

それでも入試当日は受かるかどうか不安で不安で仕方がないものなんですから。

中3生は、5,6月は1回目の進路希望調査の時期ですね。

自分の進路について本気で考える時期です。

目標を決めた人から本気になります。

絶対に○○高校に合格する。

”一番勝ちたいやつ”に1日も早くなりましょう。

もし興味のある高校が今の成績では足りていなくても、合格に向けて努力してみる価値はある。

今日からやれば、1学期の通知表はまだまだ変えられる。

無理やりでもいい。

1つ決めて動き出すことが大切です。

   
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