中3のみなさんは実力テストが近いですね。
皆さん勉強はしていると思うのですが、
通知表で5を狙っているのなら、
問題集を解いて〇だった×だった、×だったから解き方を覚えようで終わったらダメですよ。
定期テストは「テスト問題=ワークの類題」のようなテストなので、×だった問題の解き方を覚えてしまえば80点、90点はとれるでしょう。
でも中3の実力テストは違います。
今後、入試問題に近いレベルの問題が出題されるようになり、作り込まれた問題も増えてきます。
ワークの類題だけではなく、その場で考えて解かないといけない問題が出てくるようになります。
では、どんな勉強をする必要があるか?
当然、ある程度の量をこなし、基礎知識は反射で答えが出てくるぐらいまで、自分の中に多くの解き方・知識をインプットすることは大切です。
そもそも基本知識が詰め込まれていないと、考えることすらできませんからね。
食材や調理器具が足りないのに、料理を作れと言われているようなもんです。
では、とにかく問題を解きまくればいいか?というと、
それも的を得ているとは言い難い。
私が大事だと思うことは、
想像力・先回り力だと思うんです。
例えば、社会の問題を解いていて、
【問1】徳川綱吉の時代に栄えた上方を中心とした文化を何というか。
この問いをみて「えーっと…江戸時代の文化か…。たしか元禄文化か化政文化がどっちかやったはず…。たぶん元禄文化かな!」
【答え】元禄文化
と書いたとする。ワークを解いていたらよくある思考だと思う。
この答えで正解ですが「おっ!あってた~(´▽`*)」で通り過ぎたらダメやんね。
まずね、悩んでいる時点で知識があやふやってこと。
その状態だと同じ問題が出たら、次は化政文化って書く可能性もありますよね。
自信がないまま正解した問題は特に
想像力・先回りの思考を働かせないといけない。
化政文化と元禄文化の違いがあやふやだからもう一度ちゃんと調べておこう。
主要な人物や作品も覚えておかないとアカンな。
→教科書を読み直す
→必要であれば自分の理解が浅かったところをノートやワークにメモしながら覚える。(一冊に情報がまとまっている方が将来的に勉強しやすいです。)
→ついでに他の時代の文化も確認しておくか、室町時代は北山文化と東山文化やったよな…。どっちが何やっけな?
そうやって先回り先回りして知識を固めていく勉強をすることで、問われる形式が変わっても答えられる実テや入試で使える知識になっていく。
これを読んでいて、
そんなことをやってたら実力テストに間に合わないよ。
って思う人もいるかもしれません。
その通りなんです。
1週間、2週間前になってようやく勉強を始めていたら、間に合うわけないんですよ。
だから中3は入試に向けて
毎日コツコツと地道に勉強していく必要があるんです。
テスト直前だけ頑張る人の知識は穴だらけです。
得意なところが出れば点が取れますが、理解が浅いところが出たら簡単に点を落としますし、
テスト当日のためだけに詰め込んでいるので、テストが終わるとすぐに忘れます。
自分だと思う人は、やり方をかえていかないと伸び悩みます。
最後に、
上記の勉強をやると、調べてばかりになってしまう人もいるかもしれません。
そうなっては十分に問題を解く時間を確保できませんよね。
成績を上げていくためには、問題を解く時間(アウトプット)は絶対に必要な時間です。
勉強において、時間や量の配分は、
問題を解く時間(量) : 知識を入れる時間(量)
= 7:3
が良いとされています。
例えば、3時間勉強するとしたら、約2時間は問題を解く時間、約1時間は理解の浅いところを調べたりして知識入れる時間という具合です。
そういうことも意識して勉強してみてはいかがでしょうか。
ちなにみ、テスト直前はこれが『8:2』になってもいいと思います。
日頃の学習で蓄積した知識を ”より正確に” ”より速く”取り出せる勉強をしておくことで、テスト当日に備えていけるといいですね。
スピードと正確性が身に付くと、試験当日に難しい問題に使える時間が増えますので。
想像力・先回り力は、社会人になっても必要です。
あなたが何か買い物に行ったとして、
何か質問しても「ここに書いてあること以外はわかりません。」と答える定員さんより、
お客さんの質問をある程度予想して、答える準備をしてきている定員さんがいたとしたら、どちらの方から買いますか?どちらの方に担当してもらいたいですか?
そういうことです。
目の前の問題を解くだけでなく
「あれ?これってどうだったかな?」
その気持ちに正直に勉強をしていきましょう。
では、本日はこれにて(・ω・)ノ