
こんにちは
悠学舎 塾長の一井です(´ー`)
先日、自習に来ていた中学生とのやり取りで、少し驚いたことがありました。
歴史のとある用語について質問されたときのことです。
その言葉は教科書に太字で載っている重要語句でした。
私:「教科書で調べてみ。」
そう言って教科書を渡すと、
生徒:「どうやって調べるんですか?」
私:「索引を使ったらいいやん。」
生徒:「索引って何ですか?」
私は、教科書の後ろにある索引のページを開き、
私:「50音順に並んでるから、この言葉を探してみ。」
と教科書を渡しました。
しばらくして・・・
生徒:「先生、『こ』がないんですけど」
私:「ん?『か行』のところにあるやろ。」
すると、「か行」の一番上の用語から指でなぞりながら、「こ」を探し始めました…(;゚Д゚)
私:「辞書って引いたことないの?」
生徒:「えーっと……あんまりないです。」
そんなやり取りがありました。
直近の出来事を書きましたが、実はこの子だけではありません。
小学生にも中学生にも、辞書や索引を使って調べることが苦手な子は意外といます。
最近、この『辞書引き能力』の個人差はかなり大きいと感じています。
便利に検索できる環境が当たり前になった今、「自分で探す」という経験そのものが減ってきているのでしょうね。
ですが、私は子どもたちに、
まず教科書や辞書で調べる習慣を身につけてほしいと思っています。
「この用語って何だっけ?」
そう思ったら、まずは教科書や辞書を開く。
特に小学生のうちは、その習慣を大切にしてほしいと思っています。
年齢に合った教科書や辞書には、その学年で学ぶべき内容が、最も分かりやすく、適切な言葉でまとめられています。
インターネットには便利な情報がたくさんありますが、高校や大学で学ぶような内容まで書かれていたり、教科書とは異なる表現が使われていたりすることも少なくありません。
だからこそ、まずは教科書や辞書を使って調べる。
そのためにも、『索引』を使えることはとても大切な力だと思っています。
実際、辞書を引くのが速い子は、情報を探すのも上手です。
全体をざっと見渡し、見開きページの最初と最後を確認して、「このページに欲しい情報がありそうか」を素早く判断する。
必要な情報を見つけるための視野の広さや感覚が身についているんですね。
こうした力は、国語の読解で文章中から根拠や特定の言葉を探す場面でも役立ちますし、問題文が長くなっている数学や理科でも生きてきます。
「辞書を引くのは面倒臭い。」
その気持ちはよく分かります。
でも、辞書を当たり前のように引けない生徒を見ると、
辞書を引く過程で自然と身についていたはずの力が育っていないように感じることがあります。
必要な情報がどこにありそうかを予測する力
全体を見渡して情報を整理する力
欲しい情報を素早く見つけ出す力
辞書を引くという何気ない経験の中には、そんな力を育てる要素がたくさん詰まっているのだと思います。
中学生になると、
「連立方程式なんて将来使わへん。」
「一次関数って意味あるん?」
そんな声を聞くことがあります。
確かに、大人になって毎日使う人は多くないでしょう。
でも、勉強の価値は「その知識を使うこと」だけではないと思っています。
考える力。
調べる力。
試行錯誤する力。
物事を整理する力。
そういった力は、一つひとつの学習を積み重ねる中で育っていきます。
辞書を引くことも、その一つです。
便利な時代になったからこそ、時間をかけて自分の力で調べ、考え、理解する経験は、昔以上に価値があるのかもしれません。
『面倒臭い』『非効率』に見える物事にも、きちんと見えない価値があります。
小学生の間は、面倒臭くても辞書を引く。
辞書を引くことで身につく力をしっかり育てて、中学生になってほしい。
そんなことを思う今日この頃です。
では、本日はこの辺で(/・ω・)/

