中学3年生たちが続々と部活動を引退し、いよいよ受験生として本格的に走り出す時期になってきました。
ここからは、正真正銘「受験生」としての日々がはじまります。
夏休みに入ってもなお、未練がましく引退した部活に顔を出そうと企んでいる人もいるようですが、それは決して尊敬される先輩の姿ではありません。
最後までしっかり部活をやり切った上で、夏からは受験に全力で向き合い、ガッツリ成績を伸ばした先輩や、後輩が憧れるような高校に合格した先輩の方が、本当の意味で尊敬される存在です。
塾生たちには、最後までカッコいい先輩であってもらいたいものです。
中3のみなさんには、夏の間の学習時間を記録してもらいます。
記録といっても、内容ではなく「何時間勉強したか」だけのシンプルなものです。
ですがこの記録が思っている以上に意味を持ちます。
「めっちゃ頑張った!」と思っていても、実際に数字にしてみると、
「あれ、意外とやってないかも…」
「他の子の方がもっとやってた…!」
という気づきがあるかもしれません。
逆に、頑張った記録が積み重なれば、それは確かな達成感につながります。
塾としては、1日8時間の勉強をこの夏の勉強時間の最低目標として設定しています。
これは「8時間やれば合格できる」という意味ではありません。
でも、1日8時間を「本気で続けた夏」と「そうでなかった夏」では、2学期以降の自分がまったく違うものになってきます。
長時間の学習に体が慣れてくると、2学期からの学びにも集中力と耐久力が生まれます。
実際に「1学期は平日に4時間も勉強なんて無理だったのに、夏に毎日8時間やっていたおかげで、今は平気になった。」という声も、毎年のように聞かれます。
現時点で、志望校に対してA判定が出ている塾生は一人もいません。内申や成績に余裕のある生徒もいません。
だからこそ、「今できる最大限の努力」が必要なのです。
時間がないのではなく「どう使うか」
最低8時間は無茶な設定なのか・・・?
たとえば、朝は8時に起きて夜は24時に寝るとすれば、起きている時間は16時間あります。
3〜4時間遊んでも、8時間の勉強時間は十分に確保できます。
つまり、受験生の夏休みは「時間がない」のではなく、「どう時間を使うか」が問われているのです。
この夏、本気で取り組んだという証を残す。
受験は、人生における“本気の勝負どころ”のひとつです。
この夏にどれだけ自分と向き合い、どれだけやりきったかは、きっと今後の人生でも心の支えになります。
学習時間の記録は、あなたの「本気」の証明書。
やらされるのではなく、「自分のために」「未来の自分のために」この夏を使ってほしいと願っています。
さぁ、飛躍の夏にしよう!