こんにちは
塾長の一井です(´ー`)
最近、小学生の国語の授業を担当していて、
「キミたちは小説をちゃんと読めるのかい(;’∀’)」と思う場面に出くわすことが多々あります。
国語の文章題を「物語文・説明文・詩」の3種類に分類したとき、小学生たちにとって圧倒的に理解しやすいのは、物語文だと思います。
しかし、その物語文に出てくる言葉ですら、正確に意味が伝わっていないケースが多く、指導中に不安を覚えることがしばしば・・・(;^ω^)
たとえば、
喧嘩の後に、気まずい雰囲気の中で友達に謝る場面で、
「僕は腹をくくって話しかけた。」
という一文がありましたが、「腹をくくる」の意味が分からない子が何人もいました…。
「謹賀新年って何?見たことない。」と言う子もいました。
年賀状の文化が薄れつつあり、そうした言葉に触れる機会も減っているのかもしれません。
「一喜一憂」という四字熟語も「聞いたことはあるけど意味は…」という反応が多くありました。
「友達に心配をかけたくなくて、悲しい気持ちを必死につくろった。」という文章に対しては、
必死に悲しいフリをしたってこと?(笑)と答える子もいました。
「おまえが隠れ活字中毒だって知ってるの、俺ぐらいだろ。」
という一文では、ほとんどの生徒が「活字中毒」の意味が分からないまま問題を解いていました。
アルコール中毒は知っていても、「活字」と「中毒」を組み合わせて意味を想像するのは難しいようです。
以前は「わざわざ時間を割いて読みやすい物語文の解説をするより、硬い表現が多い説明文の方の読解に力を入れたい!」と考えていましたが、
今年は例年以上に、物語文に登場する表現の意味や背景について丁寧に解説する時間を増やしています。
残念ながら、授業をしていて物語文の指導に手応えを感じてしまっております…。
間違いなく物語文でも理解できていない表現がたくさんある!!!泣
嬉しくない!笑
小学生たちは、塾の授業を通じて少しでも多くの言葉に触れていこう。
塾に通ってくれているからこそ出合えている語彙がある。
語彙をどんどん増やしていこう。
ちなみに、
語彙を増やすには、勉強するしかないのか…。
と思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。
語彙が豊かな人は、机に向かう勉強以外の場面で多くのことを吸収しています。
大人との会話だって勉強になりますし、親が見ているテレビのニュースの中にも、知らない言葉や表現が転がっているはずです。
本を読むのはハードルが高いという人は、漫画でもいいと思います。
きっと漫画の中の表現でも、
「これってどういう意味なんだろう?この意味であってるのかな?」って言葉があるはず。
それを無視せずに『調べてみる』ことで語彙が増えます。
教室には、下のことわざ辞典がありますが、送迎の待ち時間に4コマ漫画を読んでくれている小学生もいますよね。
それでいいのよ。遊び感覚で。暇つぶしで。
達成感がほしい人は、漢検などを活用して熟語を覚えていくのもありです(*^^*)
ちょうど今は6月実施の検定の申込を受け付けています。
この言葉って、○○って意味であっているのかな?
その段階で調べたらいいのです。
わからないものを調べるだけでなく、「あってるかな?」の段階で調べてみる。
それをおすすめします。
では、本日はこのへんで(・ω・)ノ