こんにちは
塾長の一井です(*’▽’)
生徒たちの「わかった」は当てにならないぞ!
なんてことは身に染みてわかっているはずなのに、
「わかった?」と聞いてしまう私…。
これに変わるバチっとはまる言葉はないものか…( ̄ー ̄)
「わかった?」って、ものすごく曖昧な言葉。
目に見えていることだけじゃなく、
「頭の中身が共有できてるよね?」
「根っこまで理解したよね?」
「同じ気持ちだよね?」
って意味で使ってしまいますが、
違う人間なんですから、100%同じ思考であるはずがない。
「わかった?」という質問では、どこまで伝わっているのかが、わかるはずもない。
勉強以外の場面、家庭内でも、
子供に「わかった?」と聞く場面はあると思います。
でも家庭だと「わかった?」って聞くのは叱ったり、念押しの場面の方が多いかな?
子供の頭の中は、
「(面倒臭いな。もうええって)わかった、わかった!」
ってケースもあれば、
「(100%、完全に理解!)わかった!」
って場合もある。
でも、後者の場合であっても、本当に伝わっているとは限らないのが難しいところ。
親子であってもそんなもの。
質問に来た生徒に対して解説をして、
生徒は「わかった!」と言って明るい顔をして席に戻る。
でも、席に戻って解いてみると、
「ん?あれ?わかったと思ってたのに…」
となることは珍しいことではない。
私も似たような経験はたくさんしてきた。
「わかる」と「できる」には大きな差がありますからね。
例えば、数学の文章題が解けなくて質問をして、式の意味がわかっても、
『どういった思考で、どういった道筋でその式を立てるのか?そもそも、その思考はどこから出てきたの?』が根本的にわかっていなければ、問題文が変わると解けなくなる。
その問題を解くために必要な内容がわかっても、読解力が足りていなくて、誤った解釈をしている場合だってある。
そこで、
「先生!わかってなかったです!笑」
ともう一度質問に来る子もいれば、
「なんか、こんな感じのことをやっていたような・・・。おっ?あ!できたかも。」
みたいに自分で粘る子もいる。
この場合、どっちが良いとか悪いとかではないけれど、
(教えてもらったことをヒントに考えるってことも大事なので。)
もし解けたとしても、ふわっとした理解だと感じるなら、
確認のために、
「私はこう理解して、こうやって解いたんですけど、あってますか?」
と質問にいくのは良いことだと思う。
言語化できると理解が深まるし、
同じ問題を2度質問することを恥ずかしいと思う必要はない。
1度目の質問とは質問の内容が違うのだから。
結局、何が言いたいのかというと、
「わかった」という言葉は、多くのニュアンスを含み過ぎている。
「事細かに言語化できること」が本当の意味での「わかった」ってこと。
これに変わる素敵な言葉が思いつかないので「わかった?」は使うとして、
私:「わかった?」
生徒:「わかった!」
私:「じゃあ、何がわかったのか、説明してみて?」
ここまでをワンセットにして、ようやくどれだけ伝わったのかが確認できる。
まぁボロが出る人が多いのですが、我々はそういうものだと知っています。
何も言語化できずに『よくそれで「わかった」って言うたな。笑』みたいな人もいる。
ご家庭でも同じように教育されている保護者の方もいるとは思いますが、
精度の高い意思疎通のためには、相手に言語化させるのが一番ですね。
こちらが一方的に伝えて、
相手に「わかった」と言わせて終わりにせずに、
「何がわかったのかを説明してもらう」ところまで手を抜かずにやっていかないとですね。
さぁ、気付けば2月!
今月は私立入試・公立推薦入試・期末テストと盛沢山!
さぁ、頑張ってこ~!