【姫路市の学習塾】悠学舎 英賀保駅前校
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2025年1月15日
塾長のつぶやき

勉強ができる子は何が違うのか

こんばんは
塾長の一井です!

週末に1冊の本を読みました(´ー`)

『勉強ができる子は何が違うのか』榎本博明・著

この本は、遺伝による知能が学業成績にそのままつながるわけではなく、「鍛えられる能力の差が、勉強ができる子とできない子の差を生んでいる」と明言しています。

ものすごくざっくりと言うなら、

①非認知能力→(簡単にいうと)自己コントロール力

②メタ認知能力→自分を客観視する力

この2つの能力の差が勉強のできる子とできない子の差を生んでいる、と。

この2つを鍛えていくことの重要性と、そのための手法が書かれています。

後半には、読解力と認知能力の関係についても書かれており、どんな科目も日本語で書かれており、日本語で授業を受け、日本語で思考するのだから、語彙力・読解力を高める必要があるのは当然と言える。といった内容も。

読んでみて納得できる箇所が多く、とてもためになる本でした(*^^*)

この著者の本は具体例が多く、非常に読みやすいです!

中学入試の題材に選ばれるような著者ですので、中学生でも読めますよ♪

私が気になった箇所をいくつか引用します。

人間の能力の差は、自制、熱意、忍耐、意欲などを含めた心の知能指数(EQ)による、と私は考えている。EQは、教育可能だ。・・・(中略)・・・いくら知的能力が高くても、やる気や忍耐力がなければ学力が向上せず、その成果としての成績も良くならないだろう。・・・(中略)・・・知的能力がたとえ同じであっても、我慢する力があるかどうか、いわば衝動コントロールすることができるかどうかで成績に大きな差がつくはずだ。・・・(中略)・・・非認知能力は、勉強する際の頭の使い方そのものではないけれども、勉強ができるようになるかどうかに大きく影響する要因と言ってよい。

→学習の現場にいる私も非常に共感できる内容。勉強という舞台は、少しばかり地頭が良くても、意欲や忍耐強さがない子は、長い目で見るとコツコツと忍耐強く取り組む子には勝てません。

教科書や参考書に書いてあることを理解するにも、授業中の先生の解説を理解するにも、語彙力や読解力が必要となるが、最近は言葉だけでは理解できない子供や若者が多いため、図解がよく用いられる。授業の教材や補助教材で図解が多くなっているのも、文章だけではなかなか理解できない子供や若者が多くなってきたからだ。こうした風潮がはらむ問題は、見るだけでわかる図解ばかりの教材に慣れてしまうと、文章を読解する認知能力が鍛えられないということにある。学校では、わかりやすいからといって図解の教材を多用しがちだが、そうした教材に慣れてしまうと、文章を読んだだけではよくわからない、先生の解説を言葉だけで聴いてもよくわからないということになってしまう。読解力が鍛えられていないのだ。

→できない子に合わせて教材をわかりやすく改定をしていった結果、できる子が認知能力を鍛える機会を潰しているという見方もできますね。最近は、新社会人へのマニュアルでも、大事なところを太字にしたり、アンダーラインで印をつけておかないと、マニュアルを読んだだけでは要点がわからない若者が増えていると嘆いているのを聞いたことがあります。

子供の頃、とくに幼児期において、自己のコントロール力の発達を促進するような働きかけをすることが非常に大切だということである。目の前の子供が喜ぶ笑顔を見たいなどといって、将来のことを考えずに甘やかす親だと、自己のコントロール力が未熟なままとということが起こりがちだ。その場合は、自分自身で自己コントロール力を意識して鍛える必要があるだろう。・・・(中略)・・・かつては、子どもの自己コントロール力を鍛えるの学校の先生に期待することができたが、今ではそれはまったく期待できない。先生がちょっとでも厳しいことを言うと、子どもの心を傷つけたといって、保護者からクレームがついたり、マスメディアが問題視したりしかねないため、学校の先生たちは萎縮しており、子供たちを鍛えるという教育的働きかけをしにくい時代になっている。

→弱者に優しい社会とでもいうのでしょうか・・・。子どもに限らず何かと必要以上に気を遣わなければならない社会になってしまっているのは感じますね。子どもに関わる大人が委縮してしまっている時代だからこそ、以前よりも親のしつけが子供の将来に及ぼす影響は大きいという見方ができそうです。

自分が出した結果を自分のせいにすることを自己責任性という。何かで成功したときや失敗したとき、それを自分のせいにするか、自分以外の要因のせいにするかということである。・・・(中略)・・・自己責任性と学業成績の関係を検討した研究により、自己責任性の高い子ほど成績が良いことがわかっている。

非常に長くなったので、ここからは引用はなしで…。

中盤あたりから『メタ認知』についても、たっぷり記載があります。

メタ認知は教育関連の書籍にはよく出てくる言葉で、この考え方は避けて通れない内容ですね。

メタ認知能力は別の言葉で『自分を客観視する力』と言い換えることもできます。

この力は3歳から5歳で芽生え、小学校高学年から中学生の間に急速に発達していくと言われております。

メタ認知が高い子どもたちは、テストの成績、思考力、非認知能力においても上位を占める割合が高いという研究データがあるほど、注目されている能力です。

下記はこの書籍の内容ではないですが、

学習計画を立てさせるとメタ認知が高いがどうかがわかる。とも言われています。

自分を客観視できないと、自分の能力にあった計画は立てれませんからね。

保護者の皆さんも一度はやったことがあるはず。

嫌いな方もいたのでは?笑(私は好きではなかったです!)

自分の能力と乖離した、とんでもない学習計画を立てる子は…いますね。

本人としては至って真剣に作っているのが困りどころです。

その場合は、計画→実行→差を検証→再計画→実行を繰り返していくことが、自分を客観視する機会をつくり、メタ認知能力を育てることに繋がると言われています。

こんなにダラダラと書きましたが、

私が装飾を加えた二次情報よりも、やはり一次情報が一番良いです!!!

世の中に出回っている『切り抜き』ってロクなもんじゃないですから( ̄ー ̄)

ご興味があれば、ぜひ読んでみてください♪

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それでは(・ω・)ノ

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