こんにちは
塾長の一井です。
直しで真っ赤っ赤のワークを広げておいて「質問は特にないです!」という塾生に呆れる私…。
我が子が質問をしない問題は、保護者の方々との面談でも話題にあがります。
「質問をすることで我が子が少しでも成長できるように。」という保護者の方々の清い心から出てくるお悩みです。
子供が塾や学校で質問をしないのってなぜなの?
☆一般的に考えられている、子供たちが質問しない理由☆
①質問するのが恥ずかしい。
※人見知り的な意味で…
②質問するのが恥ずかしい。
※こんな簡単そうな問題を質問するのは…
③何を質問したらいいかわからない。
④質問しづらい。
※先生との関係性がイマイチ…
これらの理由で質問ができていないのであれば解決策はあります。
①~③であれば、学校や塾の先生の中で自分が比較的話しかけやすい先生と『コミュニケーションをとる練習』をするのが良いと思います。質問はコミュニケーションの一環ですからね。大人と話すことにも慣れましょう。
「簡単そうな問題ですけど、聞いてもいいですか?」「このページの問題が全然わからないので教えてください。」話しかけてみたら意外と質問をするのが難しくないことに気が付くかもしれません。
④の場合は、他に聞ける人がいるなら他を当たった方がいいですね。
あの先生怖そうで苦手…ぐらいだと、1対1で話してみると意外と大丈夫やん!というケースもありますが「嫌い・無理」までいっていたら厳しいかと…。
その人しか頼れる人がいないなら腹を括って聞くか、自力で解決するしかないですね。(今はネットで調べれば大体のことは解決できます。勉強に役立つ動画などもありますし。)
ただ、質問をしない子の全員が上の4つに当てはまっているわけではありません。
なぜなら、これらの理由はその子が「わからない問題を解けるようになりたい!」という気持ちがある前提のお話だからです。
実際のところ、下記に当てはまる子供たちも多いのです…。
こっちの方が根深い問題。
★親の思いとは裏腹に…子供たちが質問しない理由★
⑤これは私には解けなくてもいい問題!と勝手に決めている。(100点を目指してるわけじゃないし。)
⑥答えは知りたいけど…先生に質問すると解き方や別のところまで突っ込まれて面倒。
⑦何でかよくわからんけど、答えがわかれば問題ない。
⑧わかってないけどまた今度でいいや。赤で書いとこ。(今度というタイミングはやってこない)
⑨1秒でも早く宿題・課題(勉強そのもの)を終わらせたい。とりあえず終わればいい。
⑩わかったつもり。答えがわかる=わかった。深くは考えていない。
⑪心の底から質問がないと思っている。勉強に興味がなければ疑問もない。
親は「我が子は質問したいけど出来ないみたいだ。どうしたらいいのか。」
と頭を悩ませているというのに、
一方で我が子は
『解き方はどうでもええから、一刻も早くこの問題の答えを埋めたいんだ!』『全部解けなくてもいいやん。』『どうせ他の人もわかってないって。』
・・・
親の思いはさて置き、
そもそもこの子は質問したいと思っていない。
この場合、親や塾がどれほど環境を整えても『我が子が質問しない問題』は解決はしない。
まずはこの子の『考え方』を何とかしないといけない。
膝を突き合わせて話をする必要がある案件です。
少しでも勉強ができるようになってほしいという率直な思いを伝えるのも良いと思いますし、
どうして疑問点をそのままにしてほしくないのか?放っておいてはいけないのか?そういう視点で伝えるのも良いかと思います。
私の思いとしては、
別に勉強ができなくても死にはしませんし、困るのは自分だけです。
ただ、他人が伝えようとしていることを、きちんと理解しようとする心は育んでほしいです。
わかった?と聞かれたときに「わかっていない」のに「わかったこと」にはしてほしくないのです。
自己解決・自分勝手な解釈が多いと、大人になって良好な人間関係を築けませんし、誤解や問題を引き起こし他人に迷惑をかける可能性があります。
相手のためにも『不明点は質問する』という行為は非常に大事だと言えますので、子供の頃から質問する癖をつけてほしいです。
少し逸れましたね、勉強の方に話を戻します。
面倒臭がらずに質問してくる人の方が、やはり学力は伸びやすいです。
指導する側は『理解』してもらえるように解説するので、理解できれば暗記しなければならない事も減って、結局は勉強が楽になるという流れです。
『暗記』は『理解』には勝てません。
定期テスト前のカンヅメ勉強会の自習や、
小5~中2の週1回の強化学習では、各々がどのステージにいるかが垣間見えます。
「理解したい」>「終わらせたい」なのか、それとも「理解したい」<「終わらせたい」なのか。
定期的に巡回して、解いている内容や赤で書いている箇所を確認したら「質問いいですか?」を期待して近くでちょっと待ってみたり、「このページ真っ赤っ赤やけど、質問ないの?」ってあおってみたり…笑
とりあえず終わらせたい気持ちもわからなくはないけれど、
解けないままだと将来困ることは目に見えてるからねぇ。
「理解したい」のステージにおいでなさい。
長い目で見たら理解した方が圧倒的に勉強効率もいいし、将来に楽になるから。
本日は「子供たちが自分から質問しない理由」というテーマでお届けしました。
ではまた!