こんばんは。
塾長の一井です!
今日は『授業を受けること』と、授業外で『自分で勉強すること』の違いについて書きます。
小学生も中学生も高校生も、
この二つは同じ『勉強』というジャンルだけど、
全く役割が違うということを、きちんと理解しておいてほしい。
まず『授業』と言うのは、
「知る&わかる」を体験する場所。
学校の授業や塾の授業では、新しいことを学んだり、テストや宿題で解けなかった問題の解説を受けたりすることが多いと思う。これが知ったり、わかったりってことね。
次に授業外で
『自分で勉強すること』というのは、
授業で「知った&わかった」を「できる」に変える作業。
学校や塾の宿題、自主的に勉強をすることがこれに当たる。
授業を受けていない内容を勉強する場合は
「知る&わかる→できる」の全部をこちらでカバーすることもできる。
「できる」の状態までたどり着くとテストの点になると思ってくれていい。
この違いから、
「授業しか」頑張らない人が、成績が上がらないのは当たり前よね?
と、言いたいことをものすごく完結に表現するとこれだけなんですが、伝わった自信がないので例を出しておきます。笑
スポーツや音楽などの習い事の方が子供たちにはイメージがしやすいかもしれない。
例えば、サッカーが上手くなりたくてサッカー教室に行ったとしよう。
「まずはリフティングを通じてボールに慣れるところから始めてみよう!」と言われ、サッカー教室でリフティングをすることになった。
やってみると全然続かない。難しい(T_T)
コーチから、ボールを高く蹴り過ぎないようにしよう。ヒザを伸ばして蹴ってごらん。とアドバイスを受け、言われたアドバイスを意識してやってみる。
そうすると、たまに上手にできる時がある!
おぉ!こういうことか!と、少しコツをつかむ。
サッカー教室(授業)でここまでいけば上等である。
これが『知る&わかる』を体験すること。
つまり授業ね。
サッカー教室でやり方もわかったし、
帰宅後は何の練習もせず1週間後に次のサッカー教室に参加したとする。
あなたはリフティングができるようになっているだろうか?
答えはほぼ間違いなくNO!だろう。
おそらくほとんどできない・・・。
これは容易に想像できる未来だよね。
音楽でも例えてみよう。
あなたはピアノを習っているとしよう。
新しい曲を弾き始めたが、どうしてもうまく弾けない(詰まってしまう)ところがある。
ある日のレッスンでピアノの先生に「指づかいが違うから詰まってしまうんだよ。」とアドバイスを受ける。
その場で先生の言われた指づかいで弾いてみる。
そうすると・・・
今までの弾き方と違うので違和感はあるけれども、確かにすんなり弾ける時がある!
なるほど!これか!となる。
これが授業=『知る&わかる』を体験すること。
では、弾き方もわかったし特に練習をせずに、一週間後にピアノ教室に行く。
あなたは詰まらずにすらすらと弾けるだろうか?
答えはほぼ間違いなくNO!だよね。
きっと弾けない指づかいに戻っていて、同じように詰まるだろうね。
これも容易に想像できる未来。
何が言いたいかというと、
スポーツや音楽なら練習しないと出来るようにならないと想像できるのに、
こと勉強においては
『授業だけでできるようになる』
と思い込んでいる人がたくさんいる!!!
いやいや、無理だから。
その考え方は都合が良すぎる!笑
じゃあ、どうすれば教えてもらったことが『できる』ようになるのか、サッカー教室に戻ってみよう。
リフティングのやり方を教えてもらったら、
「次に教室に来るまでに正しいやり方で練習するしかない」よね。
最初は10回に1回くらいしか上手くできないかもしれない。
何か違うなぁ。上手くできないなぁ。
そう思いながら、アドバイスを思い出しながら何度も何度も繰り返す。
そうすると10回に1回しかできなかったのが、
8回に1回ぐらいできるようになり、5回に1回ぐらいできるようになっていく。
ひたすら続けていくと、教えてもらったやり方が身体に馴染んで来て、2回に1回ぐらいはアドバイス通りの蹴り方ができるようになる。
これが『知る&わかる』が『できる』ようになる過程。
勉強でいう授業外で『自分で勉強する』ってこと。
ピアノもそうだよね。
先生に教えてもらった指づかいは、自分が弾いてたのと違うからきっと違和感があるんだ。
でも、その違和感のある正しい指づかいを何度も何度も繰り返していくうちに
「なんか変やと思ってたけど、詰まらずに弾けるなぁ。おぉ…確かにこの方がしっくりくるかも!」
そういう風に、いい意味で身体に馴染んでくる。
そうすると今まで詰まっていたところが、すらすらと弾けるようになる。
これが「知る&わかる」が『できる』ようになる過程。
勉強でいう、授業外で『自分で勉強する』ってことね。
この『できる』に変える作業って、
めちゃめちゃ大事じゃない???
勉強も同じで授業を受けることは
「知ることであり、一旦わかった」を体験すること。
それを身体に馴染ませたり、別の場面でも使えるようにするのが、宿題であったり自主的にやる勉強なんです。
これは何事においても同じ。
都合よく勉強だけを特別扱いしてはいけない。
残念だけど、
「授業」は知る・わかる止まり。
それだけでは
『できる』ようにはならない。
自分でやらないと成長しない。
そういうもんだ。
小中学校の授業は、まだゆっくり進むので、
「知る・わかる」を体験できる人が大半だけど、
高校の授業なんて、
授業のペースが速過ぎて「知る・わかる」すら体験できない人が多くいる。
自分で勉強する時間をしっかり設けて、
教科書とワークと睨めっこして、
「知る・わかる」→「できる」まで自力で引き上げるしかないんだよね。
そういう人が、部活が忙しいとか、遊びたいとか言うて、普段勉強しないとなったら、もうお先真っ暗です。はい(・ω・;)
塾生たちには、そうならないでほしいな。
松本先生がよく言うてるやん。
「うちの塾からタタリ神は出したくないんじゃ~。」って。笑
中高生はもうすぐ期末テストですね。
忙しさ、色んな遊びの誘惑、そういうのを言い訳に、「授業だけ」の人にいい未来はやってこない。
しっかり「知る・わかる」を「できる」に変える時間をつくって、テストに向けた準備を進めてほしいと思う。
授業の時間って他の子たちとあんまり差はつかないけど、
自分で勉強する=『できる』に変える時間って、自分次第でいくらでも増やせるから。
結局のところ、
成績の差って、どれだけ『できる』に変えられたか。の差だからさ。
では、本日はこれにて(*´∇`)ノ