こんにちは
塾長の一井です(´▽`*)
昨日は松本先生と共に
「公立高校入試分析セミナー」へ行って参りました!
1週間程前に兵庫県が令和5年度高校入試結果を発表したところだったので、
まさに総評を聞くのにドンピシャなタイミングでした(*^^*)
毎年全国の入試問題を解いている方の総評はとても勉強になりました。
(冷静に考えて、毎年全国の入試問題を解いてるって凄くない!?笑
1日1教科解いたとして、5日で5教科→47都道府県あるので、5×47=235日)
兵庫県の教育委員会が公開しているデータはこちらから見れます。
各教科の平均点や得点分布など、ご興味ある方はどうぞ。
↓↓↓
令和5年度兵庫県公立高等学校入学者選抜実施結果(詳細).pdf
兵庫県の各教科の分析内容は、授業中や面談でお話をさせてもらうとして(企業秘密♪)
全国的な入試傾向で個人的に、私にヒットした内容を2つアウトプット。
①国語でも資料問題が出題されるようになる。
これまで入試科目の中で資料問題と言えば、
社会や英語のグラフや表の読み取りぐらいしかなかったのですが、
(社会の場合は、各国の輸出品の割合とか農産物の割合とかイメージ通りの問題。英語の場合は「気温のグラフ」や「~な人の割合」といった感じで、比較級を絡めた問題はよく出ていました。)
今後、国語でも資料の分析をもとに解答する問題が出そうだと。
どういうことかと言うと、
現高2の学年から共通テスト(旧センター試験)の大問構成が変わり「実用的な文章」を大問に組み込む予定となっており、近い将来この大問に四分位範囲や箱ひげ図が入ることも十分に考えられるのでは?と。
国語に四分位や箱ひげ図!?
四分位や箱ひげ図と言えば、完全に数学です。
↑こちらが大学入試センターの試作問題。
よく読んでみると、
「7ページの大問2」の
『正しい・誤っている・判断できない』
この表現は数学の箱ひげ図を彷彿とさせます。
確かに…いつか来そうな香りがします…。
なんだ大学受験の話か!
と、ここで終わればいいのですが、
実は、兵庫県の公立高校入試(国語)は、共通テストと問題の構成が似ています。
数年前、センター試験から共通テストに変わるタイミングで兵庫県の国語の入試傾向もガラッと変わりました。
共通テストの変更に合わせて兵庫県の高校入試も変わるんです。
そういうことです。
他人事ではなさそうですね。
小学生で勉強している割合の考え方や、
中2の数学で勉強する四分位範囲や箱ひげ図の考え方を理解していないと、
国語、社会、英語など、他の科目のテストにも影響があるということ。
理科は言うまでもなく、数学の知識は必須ですし…。
算数や数学の基礎知識が科目を横断型するテストになってきている。
割合が嫌いな小学生へ
逃げちゃダメだよ。
逃げられないから…。
今、ちゃんと理解しとこ…。
②英語でSDGsを題材とした長文が増えているということ。
SDGsの問題は社会の公民分野で少し出題されるイメージでした。
しかも割と簡単な問題で。
ですが、英語でSDGsに絡む長文が年々増えてきていると。
今年の兵庫県の英語でもSDGsに絡めた長文で「地球温暖化」「熱帯雨林」「発展途上国」などの英単語の一部を書かせる問題が出ていました。
※この問題の正答率は22% → すべて書けた人が2割しかいませんでした!
令和5年度に他県でも、AIと医療や農業と絡めて生活の改善を図る話、伝統工芸の在り方を変えながら守っていく話、日本各地のオーバーツーリズムの解決など、SDGsの『社会の課題解決』の考え方が根本にある長文が多く出題されていたようです。
こういったものが題材になった時に、
子どもたちがイメージしにくい題材は、全体的に正答率が下がる傾向にある。
ということもわかっているようです。
生徒たちも、地球温暖化・ごみを減らそう!ぐらいの話であれば聞き慣れていると思いますが、AI、農業、医療などの内容を英文で書かれたときに、仮に正しく読めたとしてもそもそも内容が理解できない人もいるかも。
オーバーツーリズムって聞いて中3はピンと来るのか?
英語の長文を解くにあたり、純粋な英語力だけでなく、世の中の問題に対する基礎知識があるかないかというところも、英文の理解に繋がっているのは明らかだな。なんて思いました。
日頃から興味のあるなしに関わらず、
世の中のニュースに目を向けておくことで、
基礎知識を養っていくことが大事なんでしょうね。
これ、なんか聞いたことあるぞ?
ってだけでも全く知らないよりは英文が頭に入りやすい気がしますし。
昔からよくある
「留学生がクラスに来る(または自分が行く)→異国の文化に触れる→母国との違いにびっくりする→どちらの文化もいいね。(ハッピーエンド♪)」
というお決まりの流れだけではなくなってきたということですね。
マニアックなことを長々と書いてしまいました。
全く上手にまとまらないですし、この辺にしておきます。笑
中学生たちは、期末テストまで約2週間となりましたね!
期末2週間前と言えば、本気にテストモードで取り組む時期です。
いい結果で1学期を終えれるように頑張りましょう(´▽`*)