小学生の国語の宿題(ワーク)に、
「体の一部を表す、次の漢字を使ったことわざを調べてみよう。」
①目 ②手 ③足
という問題があった。
解答例には、
「目がこえる、目が高い、目に余る、手が届く、手を抜く、足が出る、足を洗う、など」
と書いてある。意味までは書いていない。
ワークとしては、ことわざを調べれば、それでよいのかもしれない。
でも、この問題に対して、
ことわざを調べて終わっている子と、
調べたことわざの意味までメモしている子と
いるわけです。
ことわざを調べて満足している子に、意味を聞くと「わからない。」という。
これが同じ環境で勉強しても差が生まれてしまう理由だな。
と、目に見えてわかる状況。
同じ授業を受けて、
同じ課題を出され、
同じ宿題をしても、
違いが出るもんなんですよね。
中学校の勉強では、
その小さな意識の差が露骨に成績の差になる。
英語の文法問題を解いていて、
書けるけど発音がわからない単語があった時に、
そのままにする人と、調べたり誰かに聞く人。
英語の長文読解の問題が課題で出たときに、
問題だけを解く人と、
問題を解いた上で、文中のわからない単語を調べたり、上手に訳が作れない箇所を質問する人。
数学で解けない問題があった時に、
赤でとりあえず書くだけの人と、解説を読んで理解までしようと努力する人。
今、成績が伸び悩んでいる。伸ばしたい。
そういう思いがあるのであれば、
目の前の課題に対して、
ちゃんと取り組むことだよ。
目の前の課題を軽視して、
やっつけで終わらせて、
新しい問題集や
難しい問題に手を出したり、
塾に行けば何とかなるかな。と思ったり…
違うよ。
やるべきことは手元にあるから。
自分が持っているものの中に成長する材料はそろってるから。
「ちゃんと」って凄く曖昧な言葉だと思うけど、
知らない言葉や単語は調べる、間違えたら解き直す。
わからないことは質問して解決する。
そうやって1つの課題から1つでも多くのことを学ぶって意識は必要。
うちの小学生たちの
「ちゃんとする。」の基準をもっともっと引き上げたい。
中学になって「ちゃんとする。」の基準の高い人に人になってもらうためにも。