先週末に松本先生とガッツリ作戦会議をしました。
テーマは夏の講習会について。
各学年、各教科の単元の話もしたんですが、
作戦会議の中で意外と時間をつかったのが、
中学生で、
国語が弱い人多くない?問題。
ここ最近、
兵庫県の公立高校入試の国語が難化していると言われていますが、
「昨年より平均点が下がった」
その結果を踏まえて『難化』
と表現されているのであって、
実際のところ、
問題の難易度は大きく変わっていないが
受験生の「文章を読む能力が落ちている。」
その結果、平均点が下がっている。
という方が正しいんじゃないか。
と思ったりします。
世の中がどんどん便利になっているので、
ある意味、必然な気もしますが…。
教科書だってQRコードを読み込めば、
活字を読まなくても、動画で理解できるものが増えている時代ですしね。
大人だって一昔前に比べたら、
難解な文章と戦わなければならない機会は減っていますよね。
私も役所や仕事関連の手続き書類で、
「何これ?読むの面倒臭そう…( ̄ω ̄;)」
と思ったらyoutubeで説明がないか探しますし、
探してみると、だいたい誰かがわかりやすい解説をアップしてくれています。
最初に入試を話題に出しましたが、
学校のテストでもそうですね。
私は定期テストの国語の点数は
読解力がある証拠にはならないと思っているので、
(授業で扱った文なんだから、授業を真面目に聞いていれば、文章の要点もわかっているし、ある程度解けて当然だよ。という意味ね。)
模試や実力テストの話になりますが、
数学や英語で安定して高得点がとれる人は一定数いても、
数学や英語と比較して、
国語で安定して高得点を取り続けている人は多くはありません。
そんなわけで、
これまでの夏期講習会では、
国語を扱うのは中3のみでしたが、
今年は中2と中1も授業で国語を扱おう。
そういうことにしました。
中学生のみんなには、
今年の夏は、国語の授業を受けてもらいますね。
どんなことをやりたいか?
簡単にいうと、
①記述の問題で
「具体例を挙げなさい」と問われる問題以外で具体例が答えになる可能性は限りなく低い。
ということであったり、
②内容一致の問題は、
十中八九、文章中の言葉を言い換えて表現されていることや、
「常に」とか「絶対に」といった100%か0%を意味する表現は正解にならない。
など、
評論や小説を解くにあたって、不必要な失点を防ぐ知識だけでも与えておこう。
そんなつもりでおります。
(①②の意味がわからなくても大丈夫です。これでバシッとわかるのは指導者側だけだと思います。)
夏期講習会の間で、週に1時間程度ね。
文章の内容が理解できていて、
考え方や着眼点はあっている。
そういう人は、
だから今まで自分の答えが×になってたのか~。
って腑に落ちる部分があるはずです(*^^*)
ちなみに、これらは高校生が現代文を解くためのテクニックでもあるので、
大学や専門学校の受験にもいきてきますよ♪
お楽しみに!
ただ・・・
期待させておいて、
言い方は悪いですが、
こんなものは小手先のテクニックの一つでしかありません。
文章読解の根っこは
語彙力です。
語彙力がないと、
この小手先のテクニックですら使う場面にたどり着きません。
書いてある文章の言葉の意味が正しく理解できなければ、
問題が解けるはずがありませんから。
国語が苦手だと感じている人は、
とにかく語彙を強化すること。
学年問わず。
今、この瞬間からです。
国語でも理科でも社会でも、
読めない漢字、知らない言葉、熟語、慣用句が出てきたら、
片っ端から調べて意味を確認すること。
それ専用のノートを一つ作ってもいいぐらい。
みんなが扱っている教材で、
意味がわからないままスルーしていい言葉は一つもない。
だって中学生向けの教材なんだから。
「調べないといけない言葉が多すぎる(T_T)」
という人は、今までサボってきたつけが回ってきたということです。
腹をくくって頑張りましょう。
たまに、理科や社会の用語で漢字が難しそうだからと、
平仮名で覚えているいる人もいますが、
そういう人は、
たいてい国語が苦手だといいます。
漢字には意味があります。
漢字で覚えた方が平仮名よりも深い理解ができるものです。
漢字で覚えるのを怠った結果、語彙が不足し、
別の箇所で文中に出てきた時に読めないし、意味がわからない。
平仮名に逃げがちな人は、そういう悪循環に陥っていることに気付きましょう。
結局、語彙と勉強は色んなところと繋がってるんだよ。
小手先のテクニックは夏期講習で伝授できる。
でも、語彙は一朝一夕には身に付かない。
コツコツ地道に積み重ねていこう。
それをやる人とやらない人、
点数以上の差がどんどん開いていくから。