塾用教材の余談
先日、お世話になっている教材会社さんの教材展示会に行ってきました。
2021年4月から学習指導要領が変わることもあり、
たくさんの教材が新しくなる教科書に合わせて改定されていました。
私自身、塾で働いているから知ることができたのですが、塾用の教材はよく考えて作られているものが多くあります。
指導者目線で、痒い所に手が届く記載があるものや、解くときに知らず知らずの内に大事なポイントを反復させられるような仕掛けがあったり。
これは、文句の多い塾の先生方の、ある意味での功績だと思います。笑
私が言うのもなんですが、塾の先生方って変わり者だったり、我が強い人が多いんです。笑
特に個人塾の塾長は、元いた塾と会社の方針や指導の信念が合わなかったりして「自分でやった方が生徒の成績上げれるわ!」みたいな感じで独立している人もいっぱいいて…
そんな人たちが「この教材は使いにくい!」「あの出版社のやつは問題がマニアックすぎる!」「こんな演習量で成績上がるか!」とtwitterやブログ等で遠慮なく言うんですよね。
きっと教材会社の営業マンも教室で耳の痛い話をたくさん聞かされていることでしょう。
塾用教材は、そんな人たちの声を聞いて、改良されていった汗と涙の結晶なんだと思います。笑
悠学舎の教材は?
悠学舎では、塾生に持たせている教材は決して多くありません。
小学生は各教科、1年間で多くて2冊。
中1・中2に関しては、
数学は1年で1冊。
英語は1年で2冊(文法と学校準拠)。
この数冊を1年間、反復しまくって使い倒す。
「1冊を完璧に仕上げる」
これが出来ると本当に力がつくんです。
色んな教材に手を出せば成績が伸びるってもんでもないですからね。
受験生はたった数冊。というわけにもいきませんが、それでもかなり厳選しています。
来年度の教材、概ねどれでいくは決まったんですが、あと少し悩んでいる教科があり、教材会社さんから色々と見本を送って頂きました(*^^*)ありがたや~。
各学年、3月初旬から新教材で次年度の先取りがスタートできるように、2月上旬にはみんなの相棒になる教材を決め切りますね(*`ω´*)
塾生のみんなは、今持っている教材はあと1ヶ月程で授業での使用は終了となります。
(とは言っても、春休みや夏休みに前学年の復習をする時には使うので、捨てちゃダメだよ。)
1年で完璧に仕上がった?
約1年間付き合ってきた教材。
ほら、塾生は塾のテキストをペラペラめくってみて。
「懐かしいな~。」じゃないよ。
完璧に解ける?
解けない問題あるでしょ?
自信のない単元があるでしょ?
この問いかけに「全部解けます!100%自信あります!」
って言える生徒はいないと思う。
1度や2度解いたぐらいじゃ、完璧にはならないって知ってるから。
その自信がない部分・解けない部分に、キミにとっての成長のカギが埋まってるってこと。
一つ一つ掘り起こしていくと、キミは更にパワーアップするんだよ。
その1冊をペラペラめくる程、自分がまだまだで、1冊を完璧にするってことがどれほど努力のいることがわかると思う。
だからこそ、
やり切れる人は少ないし、やる価値があるし、やれば力がつく。
1年間付き合ってきた相棒(教材)は、少なくとも高校入試が終わるまでは相棒だってことよ。
3月以降も家の机上や本棚に置いて、何度も何度も解くんだよ。